世界での最新の3Dプリンター事情といえば、主に医学的な工業用途として、人口皮膚や細胞、内臓などの開発が、驚きの成果を見せているところです。
また宇宙での月面での家の建築などが、最新の技術革命として実際に計画されています。
一つ視点をかえて、この3Dプリンターという創造機器で、ロボットを作成し、それがまた新しい技術革命を呼び起こす気配があります。
ドイツのオートメーション会社festが、次世代ロボットとして、この春新しいロボットをデビューさせます。
同社が昨年発表したのはホッピングカンガルーでした。プロトタイピングの3D印刷された部品で、今回ほぼ完全に3Dプリントされたのは、巨大なアリロボットBionicANTsです。
この巨大な人工BionicANTsの足は13.5センチです。
アリは共同で作業する社会的な行動をもつ昆虫で、今回この昆虫を模倣して、共通の目標を持ちながら動作するようにプログラミングされました。
アリに備え付けられたカメラやセンサのシステムは、独自の位置と物体の寸法を把握させ、オブジェクトを掴むことも可能にしました。
また、無線通信ネットワークを介して、アリの集団は一緒に仕事するのです。
これらのBionicANTsは「ネットワーク参加」をテーマにfestの「バイオニック·ラーニング·ネットワーク」プログラムの一環として開発されてきたものです。
これは、一つの昆虫の行動などを模倣するという単純なテーマのもとでの開発でした。
festが現在取り組んでいる他のプロジェクトの一つは、蝶がどのように相互作用するかということに焦点を当てています。
これらのプロジェクトの最終目標といえば、やはり単純に昆虫の精密なおもちゃの製作ではなく、工場などで利用できる精密なロボットの作成です。
今回、3Dプリントされたアリ、BionicANTsは基本的に電子回路で満たされた3Dプリントの甲羅で構成されています。
プラスチックの体は、レーザ焼結の3Dプリント技術を使用して作成されており、個別に電源を押すことによって、自分のバッテリーの充電を可能にする導電性のアンテナが装備されています。
脚とグリッパーは、迅速でコンパクトな、正確な動きを確実にするセラミックアクチュエータから作られています。
動物界のこれらの3Dプリントされた不思議は世界最大の産業技術見本市、ハノーバメッセでライブを見ることができます。
2015年の今後の3Dプリント技術革新を体験し、開発中の蝶とともにBionicANTsを見ることができます。
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