1980年に、日本の教授である小玉秀男が新聞の活字印刷からアイデアを得て、はじめに光造形法を発明してから35年、
3Dプリンターはその革命的進化をつづけています。
日本ではここ2年ほどで3Dプリント銃の違法製造などでテレビニュースにもなり、ドローンほどではありませんが一般に専門誌にも登場し、
企業では今日金型の製造などでも日本では浸透してきています。
実際は1983年にアメリカのチャック・ハルstl(Standard Triangulated Language)という3Dデータの保存方式を発明し、
3D Systems Corpを起業して「SLA 1」として商品化されたのが誕生の秘密です。
1990年Plastics extrusion技術が、現在世界シェア58%のStratasys社により”fused deposition modeling(FDM)”(熱溶解積層法)として商品化されました。
2000年代半ばまでは数百万円という高額のため、企業や事業所で導入されていましたが、
特許が切れたのに伴って数万円~数十万円とプライスは低下し、個人や家庭でも導入されるようになりました。
2008年から2011年には、3Dプリンター市場は爆発的成長を遂げ、
2010年頃は、3D Systems,Stratasysなど欧米の3Dプリンター製品が広く世界に受け入れられ、
現在2015年には日本製の高性能な3Dプリンターも各社から多く登場し、新しい日本の3Dプリンター市場への期待があります。
オンラインでも3Dプリンター販売が多く世界で広まり、企業や大学などが購入し、地域の活動などにも活躍している3Dプリンターです。
価格は現在、台湾のxyzプリンティングのダ・ヴィンチシリーズなどの4万円台から、大型・工業用の何百万まで揃っています。
日本のムトーエンジニアリングなどは、世界レベルの本格的な多素材利用の3Dプリンターも開発しており、
今後日本の3Dプリンターの成長にも世界の注目が集まります。
アメリカのMakerbot社は、現在stratasys社に合併しましたが、Makerbotの義手、義足の製造は地域大学のボランティア的活動により広まり、
これまでの障害者のアイテム製造にかかった過剰な時間とコストを大幅にダウンし、日本製の美しい義手などの製造も行われています。
今後、現在高齢者人口なんと25%という日本においても、3Dプリンターによる人工骨や歯のインプラント技術などは、
そのカスタムメイドとコスト、製造時間の短縮などによりかなり実際的に活用される期待がかかっています。
3Dプリンターの素材も、チタンや銅などの金属・木材・食材・栄養素・陶器・カーボン・樹脂・ガラスなど、
考えられるあらゆる素材の同時利用なども実現してきている2015年です。
一般に3Dプリントオーダーサイトでのブランド靴や時計・アクセサリーやギターなどのオーダーも人気をよんでおり、
伝統的なオーダーメイドが、3Dプリンターにより、カスタムオーダーという個人個人の夢を実現していく兆しであり、
それはもともと医療や建築、宇宙工学などでニーズのあった繊細な製品の創造の実現です。
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